1.漆喰壁 非常に高級な漆喰の塗り壁が、ローコスト住宅でも実現した!
1-1.漆喰壁のメリットは歴史的建造物を見ればわかる?!
漆喰壁は塗り壁の中でも非常に高級な部類に入ります。
昔からある蔵やお城、一般の住宅等、日本最古の木造建築物、法隆寺などで古くから使われている漆喰壁。その歴史は古く日本では飛鳥時代から、海外でも神殿や、エジプト文明の時代から使われてきました。
漆喰壁の良いところはたくさんありますが、一番の利点は50年後100年後であっても材料がなくならないことです。日本に社寺仏閣がある以上、それらを維持していくために、商品として販売され続けて行くことでしょう。
しかしながら、壁に貼るクロスではそうはいきません。3~5年経てば新しいものにモデルチェンジしてしまいます。漆喰であれば流行りすたりがなく販売され続けるので、50年後100年後に壁が傷ついたり汚れたとしてもメンテナンスに困らないのです。
1-2.一般的なクロスと大きな違いは吸湿性と吸着性
漆喰には炭と同じような効果があり、ホルムアルデヒドの吸着やCO2の吸着、カビやダニなどの繁殖を抑え、インフルエンザウイルス等の繁殖も抑えてくれます。
クロス貼りの家の場合、洗濯ものを室内干しにすると窓が結露し、室内干し特有のにおいがすることがありますが、漆喰は臭いや湿気なども吸着・吸収するので、梅雨時や冬場に室内干しをしても、衣類が臭うことはありません。
少し湿度の高い状態で、クロス紙の上にパンを置いておくとカビが生えますが、同じ条件で漆喰の上に置いた場合は、全くカビが繁殖しないという実験結果あります。その理由は漆喰壁がカビの繁殖を抑え、湿気を吸収して湿度調整をしてくれているからなのです。
昔ながらの蔵で巻物などが比較的きれいな状態で残っているのは、漆喰壁が湿度調整をし、虫食いなどからも守ってくれるからなのです。
1-3.漆喰壁と珪藻土って何が違うの?
塗り壁と聞いて思い浮かべるものに、漆喰の他にも珪藻土があります。
珪藻土は、藻類(プランクトン)の死骸が海底や湖底に長年にわたって堆積してできた粘土状の泥土で、古くから七輪や耐火煉瓦の原料、酒やビールの濾過材、吸着や脱臭剤などに幅広く利用されています。
漆喰と珪藻土の大きな違いは、漆喰はそれ自体が固まる性質や抗菌性を持っているのに対し珪藻土にはその性質が無く、塗り壁として使用するためには固化材(化学合成樹脂、セメント、石灰など)や防カビ材などの補助的物質が必要になってくる点です。
そして、その補助的物質の寿命や安全性が問題になってきます。
固化材が劣化すれば珪藻土はバラバラになってしまう可能性があり、防カビ材などの配合物質がシックハウス症候群の原因になる可能性もあるからです。
漆喰には主成分の消石灰に、空気中の二酸化炭素と結合し強度を増していく「気硬性」という性質があり、年月が経つにつれどんどん強度を増していくためボロボロと崩れてくるということがありません。
吸湿性だけに関していえば、珪藻土の方が優れていると言われますが、漆喰は吸湿性だけでなく調湿性、防カビ・抗菌作用、ホルムアルデヒド吸着性、消臭性、防火性などいくつものメリットがあります。
また一番わかりやすい違いは手触りです。
珪藻土は素材が少し荒いため、平らな仕上げにした場合でもザラザラとした手触りが少し引っかかる為、平ら仕上げにすることはあまりありません。
一方、漆喰はきめが細かいのでなめらかでしっとりした手触りです。
お城の壁を見てもらうとわかりやすいですが、そのきめ細かさを際立たせるため漆喰は平ら仕上げにすることが多いです。
平ら仕上げにするときめの細かなつるつる感がわかりやすいですが、現代の住宅としては少し味気ない…。なので、スマートハウスでは漆喰壁でも模様をつけて壁に表情を出しています。
2.実はお手入れもカンタンな漆喰壁。自分で補修もできます!
やはり一生住む大切な家だからこそ、汚れやメンテナンスについては気になるところです。そんなにいろいろ優れている漆喰壁ならお手入れが大変なのでは?と思われるかもしれませんが、実は漆喰壁はメンテナンス性においても非常に優れています。
漆喰壁ならマジック、油汚れ、手アカ、その他様々な汚れを全て落とすことができます。
少しひび割れが起こったとしても簡単に治すことができます。
もちろんボロボロと壁が落ちてくるようなこともありません。表面が薄っすらとよごれたり、埃がついたりした場合は、ビニール手袋をはめ、壁を擦るようになでることでキレイに。
ビニール手袋でなでても落ちない汚れの場合は、消しゴムやサンドペーパーでやさしくこすります。
サンドペーパーを使う場合は、壁を傷めないよう目の細かいものをお選び下さい。
その他、漆喰壁は水拭きも可能です。最後に下に落ちた漆喰の粉を掃除して完了です。
たったこれだけで、きれいに維持することができます。
クロスなどとは違い、塗り壁なら少しの汚れもいい風合いに感じられるので、気にならない方はそのままでも問題ありません。
我が家の味として、家族とともによい年のとり方をしていく。
それが塗り壁の特徴です。
3.漆喰壁のデメリット「価格が高い」を克服!
漆喰壁唯一のデメリットは、価格が高いと言うところです。
良いと分かっていても、高いから使えない・・・。
しかしこの優れた材料をどうしても追加オプションではなく、標準装備としてお客様に提供したい! これが弊社社長の長年の夢でした。
追加オプション工事としてお客様から追加料金をいただくことも考えましたが、お客様自身もなかなかそんな余裕はありません。
やはりすべてのお客様に漆喰壁を届けるため、標準装備にしたい!もう少しコストを下げることができるのではないか?
そんな思いの元、研究開発を重ねました。
3-1.漆喰壁をローコスト住宅でも標準装備にできた理由
手間もかかる分絶対にクロス工事よりは高くつきますが、努力をすればもう少しコストを下げられるはず…と信じ、独自の下地処理方法を考案し施工賃を下げるように研究開発しました。
通常3工程という複雑な処理工程を、漆喰壁の品質を落とさない新たな下地処理材を開発。
作業工程も工夫し1つの工程で作業を済ませられる方法を開発しました。
下塗りと同じように上塗りも通常は3工程必要ですが、1工程で終わるように施工方法を工夫しました。
下地処理と上塗りで4工程省くことと、全室漆喰壁にすることで材料を大量に仕入れ、様々な効果でコストが3分の1になったのです。
4.こだわりの全室・全収納漆喰壁
通常の工務店では、全室漆喰壁にすると価格が上がるので、1階のみの施工だけで終わってしまいがちです。
しかし漆喰壁の特徴を知れば知るほど、LDKだけでなくウォークインクローゼットなどの収納部屋も漆喰壁にしたくなります。カビやダニを抑制することで、衣類だけではなくお子様の大事な思い出なども長期間守ることができるからです。
また、消臭効果も期待できるのでトイレにも漆喰壁は最適。
健康のことも考えると、普段過ごすリビングだけでなく寝る部屋も当然漆喰壁にしたくなります。
だからスマートハウスでは全室・全収納漆喰壁にこだわりました。
5.美容と健康・見た目・手触りまでいい漆喰壁
漆喰の効果を総合すると、女性が気になる美容などにも良いのです。もちろん健康にも良いのは言うまでもありません。
カビやダニはアレルギーの原因の1つと言われていて、アレルギー性鼻炎や喘息、アトピーとの関係も指摘されています。
また、カビやダニだけでなく新建材から出る化学物質なども、シックハウス症候群の原因になっているのです。
住み心地の快適さは、言うまでもなくお客様から非常に高い評価を受けています。塗り壁の手触りや質感もとても良く、クロス貼りの住宅と違って空気が違います。
全室漆喰壁のスマートハウスは、お友達にも自慢できるこだわり住宅に仕上がっています。
ぜひ一度モデルハウスで漆喰壁のよさをご確認ください。